【EA-Type2:分解をせずに調整ができます】
< EA シールの特長>
EA Type-2 モデルは、比較的低・中速のシャフトスピードに最適なシールです。完全に密着するシールは、優れた性能と耐久性があります。
< EA シールの用途>
MECO EA Type-2 seal モデルは、大型の溶剤抽出装置、加圧コンベヤ、貯蔵タンクその他回転シャフトがある設備に適します。
ブレンダ―、ドライヤー及びミキサーにも向いています。 実際に当シールを使用している業界としては、プラスチック、オイルシード加工機、化学品、カーボン、金属、薬品及び食品加工機を使用している業界です。
EA Type-2 シールは、主に水平・傾斜・垂直シャフト用に分割タイプが使用されます。
バリア用エアーに不活性ガスが使用されることが多い場合にも頻繁に使用されます。
当シールは、バキューム下でも多数使用されており、また熱膨張や圧力変化が頻繁でない環境に向いています。 調整は製品を排出せずに行うことができます。
熱膨張が頻繁な場合や、反応の活発な化学薬品には、EP Type 3 シールをお勧めします。
EA Type-2 シールは標準的なスタッフィングボックスやパッキングランドと交換が出来ます。
シールは本体側ステータ―と押さえステータ―2枚があり、静止したシール面として機能します。
2枚のステータ―の間には、2枚の交換可能なローターとドライブエラストマーから成る回転シールアセンブリーがあります。ドライブエラストマーとローターは、シャフトに固定されて気体と液体を遮断します。低摩擦性の回転シールは、シャフトに直角に取付けられ、静止したシール面に完全に密着します。
2枚のステータ―ハウジング間の間隔が変更されても、調整用ガスケットが密閉性を保ち、バリア用の媒体をシール内に留めます。
EA Type-2 シール内は、低圧の圧縮エアーか不活性ガスで満たされ、シール面を密着させるバリア体となります。
単純にバリア用気体の圧力を確認することにより、据付けが適正に行われたか、また密閉性が保たれているかをチェックすることが出来ます。
<EA シールの保守>
EA Type-2 シールは、回転シールを加圧するためにバリア用の気体を使用します。シール内部への供給エアー圧を調整するために、レギュレーターが同梱されています。
シール内の実際のエアー圧をモニターできるように、本体側のステータ―には圧力ゲージが取り付けられます。 2枚のステータ―に組付けボルトがあり、ステータ―間の間隔を調整しながらシール内の圧力を見て、シールに掛かる圧力を決定します。
長期間の使用により、ローター側のシール面が摩耗して圧力が下がった場合は、押さえ側のステータ―の位置を変えることによりローターのシール面の位置を再設定して、シール内の圧力を上げます。同じことを繰り返してもシール内の圧力が維持できなくなった場合には、ローター及びドライブエラストマーを交換することになります。
<サイズについて>
EA Type-2 シールは、カスタムオーダー製品です。 通常すべての構成部品は半割構造になっています。 シャフト径は25mmφから500mmφまでです。 シールの交換に必要な理想的なスペースは、シャフト周囲が65mm、シャフト延長上が100mmです。 場合によっては、より狭いスペースでも交換が可能です。
<構造について>
EA Type-2 シールは堅牢な構造になっています。 ハウジングとステータ―の数種類の組み合わせが選択可能です。 EA Type-2A シールは、アルミニウム製のハウジングに交換可能な300シリーズのステンレス製ステータ―を組み込みます。 EA Type-2S シールは、300シリーズの一体型ステータ―です。オプションとして、ステータ―の材質に硬化ステンレススチールを使用することもできます。
標準的なローター側シール素材は、 FDA 認可のMECO 3000という高機能、ベアリンググレードのPTFEが使用されます。 エラストマーには、FDA認可のシリコン、バイトン、 EPDM及びのニトリルから選択できます。
上記以外のご要望がありましたら、お客様のご要望に合った材質で製造が可能です。
<仕 様>
温度 |
-18°~ 260° C (180mm以下のシャフト) -18°~ 150° C (180mm以上のシャフト) |
圧力 |
バキューム ~ 135 kPa |
シャフト回転スピード |
Max. 250 RPM (180mm以下のシャフト) Max. 200 RPM (180mm以上のシャフト) |
芯振れ最大許容範囲 (TIR) |
標準6mm(標準以上も可) |
繰返し軸方向動作許容範囲 |
0.2mm |
シャフト熱膨張許容範囲 |
仕様による |